アニメ成分補完計画

感想やまとめとは違う分析的なもの

【ひろプリ】"正義の相対性"を扱うのか?


『ひろがるスカイ!プリキュア』において、異世界にて過去のプリキュアが行ったことではあるが、これまでのプリキュアにはなかった、"敵ボスキャラとの戦闘中に、武力を持たず、戦う気の無い人に技をかけてしまう"事態が発生している。これは故意ではなく、しかも被害者が技に飛び込んできたために起きたことではある。

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しかし、もし技を受けてしまったカイゼリンが闇堕ちした理由がキュアノーブルにあった場合、現在の地球で戦っているプリキュアの戦う"正義"とは何かに関わる話になる。

メインターゲット層の年齢がかなり低いプリキュアで、"正義"の相対性を扱うのだろうか。これは、社会性を今まさに身につける段階のメインターゲット層の方々にちゃんと届くのだろうかという気はする。

事故の状況

事故が起きた舞台は300年前のスカイランド。スカイランドのプリンセスであるエルレインが街を襲うアンダーグ帝国のカイザーと戦うためキュアノーブルに変身。カイザーに対し放った"マジックアワーズエンド"が、カイザーとキュアノーブルとの戦いを止めようと咄嗟に2人の間に入ったカイザーの娘カイゼリンに当たってしまう。

スカイランドとアンダーグ帝国は和平を結んだ

…はずだった。カイゼリンの決死の行動のおかげで。しかしそのカイゼリンが現代のスカイランドと地球で戦いを挑んでいる。この間の経緯は未だ明かされていない。

300年前の戦いはカイゼリンの捨て身の行動で最悪の結果は免れた

そして現在の戦いは、カイゼリンがその時受けた傷によって中断された。300年前に何が起きたか…これが小出しに描かれているので、未だ分からない。演出上手いけど、メインターゲットの方々ついて来れるのかなとは思う。

危険性のあるプリンセス・エルレインの性格

気になるのはプリンセス・エルレインは、相手の挑発に弱く、感情が昂ると手がつけられなくなる性格のように見えること。

エルレインの血を引くと思われるエルちゃん

当初、アンダーグ帝国はプリンセスであるエルちゃんを奪うことをミッションとしていた。プリンセス・エルレインと血が繋がると思われる。この場合、エルレインの感情的になると短絡的に力の行使を選択してしまう性格を受け継いでいる可能性がある。現に、第44話において、スカイが対話しようと努めていたにも関わらず、エルちゃんが変身したキュアマジェスティは、カイゼリンの挑発に乗って「やるしかない」と力の行使を他のプリキュアに呼びかけて突入してしまうシーンがあった。相手の挑発に乗って対話より力の行使を選ぶことがある…これは エルレインとエルちゃんに共通する性格かもしれない。