プリキュアを読む

感想やまとめとは違う分析的なもの

【ハグプリ】「労働」に対する意見の対立(労働環境と報酬)


ハグプリは、子育てとお仕事が主要テーマになっている。
子育てにおいて、"赤ちゃんの泣き声がうるさい事に対する見解の対立"が、ハグプリでは定期的に何度も繰り返されていることを見た。もう一つのテーマである、お仕事についても、単なる職業体験として見せるだけでなく、現在の問題についても提示している。

労働・職場に対する年代別スタンス

分かりやすいところでは、年代別の労働・職場に対するスタンスがある。

①チャラリート

職場で"同僚"のルールーと楽しそうにおしゃべりしているように見えながら、ノルマノルマで上から押さえつけられ段々と潰れていく若手。
会社の女の子と楽しいおしゃべり…って昭和か!

②パップル

恋も仕事も楽しもうとしながらも、"部下"のルールーやチャラリートをうまく管理できず、プライベートを犠牲にしても成果の上がらない哀しい中間管理職。
こちらは昭和末期のヒトだなぁ

③ダイガン

『私なら五分で終わる!五分で!』と自己の力を部下や上に誇示しながらも、実際にオシマイダー発注しようとした際には、発注方法が頭に入っていなくて四苦八苦している間に味方であるはずのトラウマに潰されるという、口先で自分を実力以上に大きく見せる管理職。
団塊の世代はさぁ、ゴルフの練習に余念ないのは良いけど、発注の仕方忘れんな!

④リストル

うまくやっているように見せながら、その実、"我が社の製品"であるルールーをカスタマイズしておきながら、結果的に敵であるプリキュア側に献上するという失態を犯している。しかし、これをパップルの責任にして、自分は社長の片腕に留まっている。
このリストル、最後はハリーに頭下げることになるんだからな!

これらは、誇張されてはいるが、典型的会社人を描いている。こうみてみると、クライアス社におけるルールーの重要性が分かる。業務を実体的にでなく、口先ですり抜けようとするダイガンを除き全ての階層の活動に関与している。しかも、チャラリートは同僚として、パップルは部下として、リストルは製品としてルールーを見ている点についても、上に行くほど、社員個人に対する興味がなくなっていることを示している。
さて、以上は枕である。今回の本文は、以下。

ハグプリにおける労働環境と報酬

ハグプリにおける労働環境と報酬について考える。

①クライアス社

・定時退社できる
・有給休暇がある
・退職することができる
・会社であるので報酬がある(はず)
やっていることやパワハラはあるが、制度的には、法人として問題はない。
この対比として、プリキュア組を見てみよう。

②ハグプリチーム

・いつオシマイダーが来るか分からない(実際は、クライアス社の勤務管理がしっかりしていることと、プリキュア相手の商売なので、中学授業終わりの午後に現れて17:30頃には終わらせるのが常)
・休みなどない(本人たちはクラブ活動気分だがさから、休暇を意識しない。しかし、やってることは命がけの業務)
・プリキュアをやめることはできなかった(第11話)
・報酬?見たことない。お祭り回の浴衣もビューティーハリーの"レンタル"で、おそらくお金払ってる(母親が自分のために働いてくれていることを強く意識しているほまれが祖母の浴衣を着ていることからも推測できる)。

結論

うーん。プリキュアってブラックだわ。というか、組織として成り立っていない。クライアス社は、さすが法人だけあって組織形態になってるしね。