プリキュアを読む

感想やまとめとは違う分析的なもの

【ハグプリ】"ママの復活カレー"の謎が多すぎな件


第18話に出てくる"ママの復活カレー"。これ、あまりに謎に満ちているので、整理する。

カレーの具に関する謎

この復活カレー。はなママが、その誕生秘話とともに、

大抵のことはやり直せる

と言って、ルールーを力づける際に登場する。で、そのカレーなのだが、ルールーによると具は4種なんだけれど…、ルールーは、その具について、

ソーセージ、ブロッコリー、キャベツ、カブ

と言っているが、実際の映像を見ると、下にオレンジ色のものがある。これはどう見てもニンジン。具材は4種でなくて、5種あるぞ?アンドロイドで、データ収集・分析が本業であったルールーが、このニンジンを見逃すはずはない。これは、どういうことか。

 

ルールー発言の意図

次のように考えられる。まず、ルールーが言った具材の順番、ソーセージ、ブロッコリー、キャベツ、カブの意味。ソーセージは肉、ブロッコリー、キャベツ、カブは野菜なので、ソーセージだけ種類が違う。野乃家は、年齢順(推定)に、森太郎(はなパパ)、すみれ(はなママ)、はな、ことり(妹)であり、一番最初の森太郎のみ男性。この4種の具材は、ルールーが言った順番と野乃家の年齢順と対応させると、ソーセージは、森太郎(まあ、種類である性別が違うだけでなく、形状も男性的だからね)、ブロッコリーはすみれ、キャベツははな、カブはことりとなる。そして、第5の具材、ルールーが"敢えて"言わなかったニンジンは、ルールー自身となる。

ルールーは、「ソーセージ、ブロッコリー、キャベツ、カブ…」で終わりにするのではなく、その後に続けて、心の中で「そしてニンジン」と呟いていたというわけだ。これなら、作画で5種の具材があるのに、ルールーが4種しか言及しなかったことの辻褄が合う。

 

家族の一員と自覚したからこそカレーが美味しい

つまり、森太郎、すみれ、はな、ことりの野乃家4人家族の中に、カレーだけに、自分が溶け込んだことをルールーは実感したのだ。だからこそ、カレーを美味しいと感じたのだろう。それになんといっても、カレーに"ルー"(*)は付きものであるし。

*:はぐたんはルールーのことを"るー"と呼ぶ

 

少しの疑問

しかし、そう考えると少しおかしな点がある。

具の形状だ。唯一の男性、森太郎がソーセージなのは、既述の通り納得できる。はなママすみれがブロッコリーなのも、あの形状が"お母さん"を連想させるものだから理解できる(賢明なるみなさんは、ハグプリ第15話におけるスーパーでの特売卵争奪戦で先頭に立つたくましい"お母さん"の頭がまさにブロッコリーイメージであったことを覚えておられよう)。はながキャベツで星型というのも、キュアエトワールのエトワールが仏語で星という意味だからプリキュアつながりと連想できて納得できるし、ルールーの人参星型も同様。

しかし、ことりだけ分からない。なぜ、カブ?しかも、ことりを指すと思われるカブがキャベツ、ニンジンより大きい…なぜ?

 

ミライクリスタル・ホワイトとかぶ

このカブ、ミライクリスタル・ホワイトを暗示していないだろうか。カレーのシーンでは、ルールーがスプーンでカブの一角を崩している。第13話で、パップルは、『破壊し損ねたミライクリスタル・ホワイト』と言っていたが、これを暗示する画である。ルールーは、このテーブルにつく数時間前まで(つまり、キュアエールと拳を交える前まで)、クライアス社側の人間だったことでもあるし。そうなると、このカレー皿に乗っているカブとは誰かが問題になる…って、先の推論だと、ことりになるけど。ことり…確かに可愛いけれど、これまでの話への絡み具合から、ことりにミライクリスタル・ホワイトの重みを乗せるのは無理に思う。

 

その他気になること

皿にキャベツが2つ見えているのも解釈が悩ましいところ。それと、色。キャベツは、ハグプリにおいて微妙な扱いを受けている緑色である。また、オレンジで"星"ときたら、エトワールを思い浮かべてしまうので、ルールーと結びつかないとも言える。

あと、気になるのが、はなママが、

とっさの思いつきで、カレーに作り直したの

と言っている点。ここで、「ルーを投入した」と言っていないことがポイント。画像を見れば、カレー粉ではなくルーを投入している。しかし、それをセリフにしてしまうと、このハグプリでは、上述の通り、はぐたんはルールーのことを『るー』と呼んでいることから、「カレールー」と「ルールー」の音が類似していることを視聴者に気づかれてしまう。

『大抵の失敗はやり直せる』と、はなママはルールーに言ったが、これを、今度は言葉ではなく、過去失敗したポトフに"ルー"を入れることで、失敗を成功に変えたというエピソードとして再度提示しているのである。これを、匂わす程度に抑えるために、ルールーを想起させる「ルーを投入した」という言葉を使わなかったと解釈できる。

 

無理筋的裏読み

カレーのエピソードからすると、ルーは救世主であるので、ひょっとしてこの場面、愛を知らないルールーが、(はなたちは既に家族と思っていたけれど、本人が)野乃家に迎えられたと実感し、愛を知ったシーンと思いきや、ルールーが、野乃家、もしくは人類全体の救世主となることの暗示なのかもしれない。

そもそも、クライアス社時代のルールーが、野乃家にホームステイに来たのは、自分の意思なのか、それとも誰かの命令なのか。命令とすれば、それは誰が下したのか。カレーのエピソードからすると、ルーを投入したのがキーパーソンになるのだが…パップルでは役不足…いや、荷が重い。復活カレーエピソードのルー投入を、はなママが行なっていることに意味があるのかもしれない。

 

《おまけ》

ちなみに、フレプリでも、せつなが光堕ちした直後に、似たような食事回があるんだけど、こちらは外食で、ハンバーグ食ってて、物語にあんまり仕掛け感じないけど、デザート選びのシーンで、ラブのママにホロリとさせられるから必見!

 

【セリフ】「HUGっと!プリキュア」(©ABC-A・東映アニメーション)より引用