プリキュアを読む

感想やまとめとは違う分析的なもの

【ハグプリ】第37話 前回から続く映画販促回ではあるが


映画販促回なのに、最終回みたいな展開だった。映画みたいな回とも言える。

タイトルからして特別感溢れている。37話のタイトルは「未来へ!プリキュア・オール・フォー・ユー!」と最終回みたいである。前回が「フレフレ!伝説のプリキュア大集合!!」という、映画のタイトルみたいなものであり、その話の続きだから、まあ納得はできるが、どう見ても最終回なタイトル。しかし、通常回の「タイトルがお気楽な時こそストーリーが深刻で、深刻なタイトルの時はストーリーが軽い」の法則は成り立たない。やはり映画の販促回だからだろう。そして、前説どころかアバンもなしでいきなり映画販促用特別オープニングで始まるイレギュラー回。

やっぱり大集合だった!

36話で大集合をうたっていながら、3分の1程度のプリキュアしか出てこなかった。そして第37話予告でもシャイニールミナスを含む初代しか出ていなかった。声優の調達の関係で真の大集合は無理だろうとは思っていた。しかし今話では、キュアエコーまで含めて出て来た。これは確かに大集合だ。仕方がないことだが、ほとんどのプリキュアにセリフはない。それでもプリキュアだけでなく味方に転じた敵キャラも含めて登場させたのは快挙である。

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【図1】キュアピーチとキュアドリームのハイタッチを見られるとは!

クライアス社攻撃開始時時計3時の法則破れる

猛オシマイダー登場時の時計台の時間は3時だったのだが、 ドクター・トラウムが時間を戻したりしているうちに2時を指す。正確には2時少し前。そのまま時間の再開となる。これ、1時間分時空が混乱してしまったのではないかな。今回ドクター・トラウムは浄化されるが、その際にルールーの原型というか、鉄腕アトムにおけるトビオの位置付けっぽいルールーが出て来るので、クライアス社が現代に来る前日譚的なエピソードということの暗示としてクライアス社の通常の戦闘時間の3時より前に戻したままで時空再開となったのかもしれない。この、過去のルールーは、恐らくアンドロイドではなく、トラウムの実子で、描写からはベッドで上体を起こしていて、壁等の機器の印象からは、体が丈夫でなかったと思われ、それ故にアンドロイドのルールーが作成されたのだろう。ルールーのAIは、この場面でトラウムに、またお会いしましょうと言うことができるほどに、愛情と優しさというものを理解していた。

映画販促のはずが、これ自体が映画の密度!

いきなり戦闘シーンで始まる。必殺技をそれぞれ繰り出す。色々あり過ぎて文字では書けない。昔からのファンには、キュアベリーはおとり技を使し、キュアキュアエコーまでカメオであるが出てくるのは良かった。ただ、やはりキュアエコーはプリキュア扱いでないのかなぁ。

アスパワワのトゲパワワ変換

ドクター・トラウムの発明により、全てのアスパワワがトゲパワワに変換されてしまう。この時、はなは自問自答する。

力が入らない。これで終わりなのかな。

そして、一呼吸置いて、こう言う。

それは…ちょっと…やだな!フレフレ!わたし!フレフレ!みんな!

そこで、プリキュアの妖精たちも呼応するようにエールを送る。この、それはちょっとやだなというセリフが非常に良い。

応援の価値

ほぼ戦力にならないプリキュアの妖精たちは、映画では観客のメインターゲット層に応援を呼びかけるのが恒例となっているが、今回は映画ではないが、妖精たちは応援役である。視聴者に呼びかけこそしないが、フレフレ!プリキュア!の連呼である。それに呼応して、闇落ちした各プリキュアが覚醒。その際、キュアエールはエールという名の通り、応援されるとともに、自分および他のプリキュアにエールを送る。この辺りの関係は、これまで何度も見たが良く出来ている。そして、プリキュアと妖精の全員で、フレフレ!プリキュア!を連呼し、立ち直るのである。

作画監督は納得の青山充氏

作画はプリキュアシリーズ全話で作画をされている青山充氏であるのは納得である。ハグプリ以外のプリキュアが出て来ても過去に描かれているのだからお手のものでしょう。しかし、いつも1人原画が売りだった青山氏だが今回は3人体制だった。裏話があるのだろう。

※:東映アニメーション公式ページより引用
図1 http://www.toei-anim.co.jp/tv/precure/episode/summary/37/