プリキュアを読む

感想やまとめとは違う分析的なもの

【ハグプリ】第38話 はぐたんがプリキュア確定


映画販促回も終わり、遂に第4クールに入って行くと思いきや、なかなか解釈の難しい回でした。はぐたんがプリキュアであることが、もはや伏線でさえなく、既定路線として提示されました。

ハグプリがストーリーを閉じる段階に入ったことを示す回

今回は、ハロウィンの準備で盛り上がっているはなを始めとしたその他面々と対比するように、何か考えていてハロウィンを楽しめていない感じのハリーの表情が続き、これからラストに向けて何かが起こる前触れのようななんとも違和感のある雰囲気が全体に流れていた。挙げ句の果てに、はぐたんのプリキュアコスプレの姿に過去のはぐたんというか時系列的には未来のはぐたんらしき姿のホログラム的な何かが一瞬だけ登場した。これではぐたんの正体は、キュアクリスタル・ホワイトを所有していたプリキュアとほぼ確定してしまった。もはや伏線でさえないあからさまな表現は、逆に見ている側を戸惑わせる。ただし、メインターゲットの方々には、これからの展開の道筋を示すという点で重要なエピソードであったと思われる。加えて、これからはぐたんの身に何か重大なことが起こることのメッセージにもなったと思われる。その意味で今話は重大な回になるのであるが、あくまでハロウィンパーティがメインの話なので、あまりそんな雰囲気は感じさせないまま終わってしまった。

ほまれはお休み

今回ははぐたんとハリーの関係を、ハリー側から示唆する回であったので、おそらく脚本上、意図的にであろうが、ハリーに恋するほまれは全く話に絡んでこなかった。ここでほまれの感情を描くと、三角関係的になるし、何よりもハリーがどこを向いているかを描くほど、ほまれの苦悩が表に出てしまうからね。それは最終話あたりで描くのだろうからまだ早い。

タイトルは安定の逆張り継続中

今回は第4クールに入ったことを知らせるとともに、これからの展開のヒントを与えるガイダンス的な回であった。それなのにタイトルは「ハッピーハロウィン!」である。ハグプリにおいては、もはや安定的と言える、相変わらずの、タイトルがお気楽な回は深刻回の法則が成り立つ回であった。本当にハグプリは徹底してこれをやっている。

f:id:cure_researcher:20181126222011j:image

【図1】とはいえはぐたんの顔はお気楽だけれど(※)

全体的な構成

全体的に見れば、今話はお気楽回ではあるが、ハリー視点のはぐたんとの関係描写が、あまりに過剰表現であるため、少し異様な雰囲気の回であった。ハリーのシーンだけを抜き出してみれば、ハリーの精神的限界が近いのではないかと思えるほどに重い回である。特にハリーとはぐたんのみモノトーンで描いたり、はぐたんのハロウィンコスチュームでプリキュアの仮装の姿の中にハリーが一瞬白いプリキュアを見たシーンなどは、大人にはもう少しほのめかす程度の軽い描写で良いのではないかと思える。これは、考え方を変えれば、今後のストーリーは、はぐたんが白いプリキュアであることを知った上で観ることが必要だと全視聴者に告知しているとも取れる。

ジェロスはどこに

第34話で周りから注目されなくなったと嘆き、パンクファッションに変貌したジェロスは、第35話でも嘆いてはいたが、それ以降戦闘を仕掛けて来ず、この第38話でも姿を現さなかった。序列から見てジェロスはドクター・トラウムより前に浄化されるはずだが、ドクター・トラウムは第37話で退場してしまった。こうなると第38話はジェロスが戦闘参加する回かと思われたが、まさかの退職者ダイガンの再チャレンジ回であった。たしかにダイガンはプリキュアと戦闘せずにリタイヤしていたので、本人の記念としてプリキュアと1回くらい戦うのは良いかもしれないが、ここでジェロスを出さなかったのは何かストーリー上の理由があるのだろう。そうでなければ、ハグプリの脚本家にさえジェロスは気にかけてもらえなくなったわけで、いくらなんでも酷すぎる。ということから、第38話時点でクライアス社で残っているのは、ジョージ・クライ、リストル、ジェロス、ビシンの4名であり、彼らがどのような順で浄化されるのかとともに、ハグプリにおけるジェロスのポジションについて、注視していきたい。

※:東映アニメーション公式ページより引用
図1 http://www.toei-anim.co.jp/tv/precure/episode/summary/38/