アニメ成分補完計画

感想やまとめとは違う分析的なもの

【ハグプリ】ビシンとルールーの共通点


ハグプリにおけるどう見てもルックスが敵キャラに見えない敵キャラのふたり、ビシンとルールーについて共通点を洗い出した。まあ、ルールーは今は敵ではないけれど、というか、そもそもルールーが光堕ちして空いたポジションにビシンが来たという感じなのは明らかなので、両者は類似点が多い。

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【図1】ルックスがプリキュア側のビシンさん(※)

①オープニング中の登場シーンは敵側中心人物扱い

オープニング曲中における敵キャラ集合場面では、ビシン、ルールーともにフロントを1人で務める。

②クライアス社に疑問を挟まない

2人とも、クライアス社の方針に絶対服従というより、疑問を全く考えずに従っているという感じ。ルールーは、そうなるようにプログラミングというかAIをチューニングされていたので方針に従うのは当たり前であるし、ビシンの場合は、未だ子供であり精神的発達が十分でなく、批判的に物事を見ることができないことと生きるために、クライアス社に従うことが最善と思い込んでいる。

③専門職である

チャラリートに始まりパップル、ダイガン、ジェロスは皆、肩書がマネジメント職であった。しかし、ルールーはアルバイトと言いつつ、実際に能力を発揮したのはデータ分析の分野である。また、ビシンは、カスタマースペシャリストという肩書きである。両者ともマネジメントというより専門的技能を活用する職である。ただし、初登場時は幽閉されていたビシンが何故顧客相手の仕事ができるのか謎である。ハリーやプリキュアたちたとのやりとりを見るに、顧客対応の何にビシンがスペシャルな能力を有するのか全く分からない。

④プリキュア側の同性の1人に執着する

ルールーははなに、ビシンはハリーに執着しており、相手に会うだけのために、わざわざ未来から現代にやってくる。ルールーは敵であるのに自ら積極的にはなと同居しようとするし、他のクライアス社社員がミライクリスタルを得るために現代にやってくるにも関わらず、ビシンはハリーを連れ戻すためだけに現代にやってくる。ルールーは、当初ははなをターゲットにして現代にとどまっていたが、その後、えみるという相性ぴったりの小学生に会った。光堕ち後は、はなを監視するというミッションから解放されると、ルールーは、えみると行動をともにするようになる。これは意外であるがアッサリとはなへの執着はなくなっている。しかし、今度はえみるとの関係が尋常ならざるほどベッタリということになった。こらはもともとえみるの方からルールーに猛烈なアプローチをかけた結果でもあるので全く同じではないが言えないが、ルールーがはなに執着したように、えみるに対しても同様にかなりベッタリとした接し方となっていると見ることができる。これをみると、ビシンもハリーとのわだかまりが無くなったら、意外にアッサリとハリーへの執着が無くなるかもしれない。現に、幽閉されていたビシンを解放したのがリストルであり、第32話では、クライアス社に戻れという忠告に耳を貸さないハリーに失望して嘆くビシンをリストルが慰めるという描写があるので、ハリーが自分に関心を示してくれないという意識が変わることが起きれば、ビシンの関心がハリーからリストルに向かうということもあり得ると思われる。

結局、ビシンとルールーは一途な性格なのです

以上、ビシンとルールーの共通点をみてきたが、①は、本人のあずかり知らぬ演出上のことなので除外すると、②は他の考え方があることにあまり疑問を持たずにクライアス社の考え方で行動しているし、③はクライアス社では珍しい1つの業務分野を深く理解することが必要な仕事をこなしている。④はプライベートな人付き合いにおいても八方美人ではなく、特定の1人との関係性を大事にしている。以上から、結局のところ、2人の性格は広く浅くという思考ではなく、狭く深くである点で共通しているといえる。①でのオープニングでの特別な扱いの共通性からみても、前期のルールーの位置付けと後期のビシンの演出上の位置付けは類似していると考えられる。つまり、ビシンは、前期のクライマックスがルールーとはなの対決にあったように、後期のクライマックスでの重要人物となると予測できる。

※:東映アニメーション公式ページより引用
図1 http://www.toei-anim.co.jp/tv/precure/episode/summary/25/