プリキュアを読む

感想やまとめとは違う分析的なもの

【ハグプリ】第42話「エールの交換!これが私の応援だ!!」



今まで散々タイトルに騙されてきたが、遂に、タイトルと内容が一致したのだが…どんな内容だよこれ!ある意味これもタイトル詐欺だわ。

まずNOから入るアンリ

はなの描いたアンリのための衣装デザインに、先ずはダメ出しするアンリに対し、はなは、なぜNOから入るのかと言う。そしてそれこそが若宮アンリの若宮アンリたる所以とアンリは返す。何気ないこの会話が、今話のクライマックスで生きてくるのだからハグプリは面白い。

なんとまさかのガンバレ肯定!

第4話でほまれへの応援をほまれ本人に遮られ、第8話でアンリに応援なんて誰にでもできる、無責任だと言われたはな。このアンリのセリフはなかなか厳しいものだが、しかしこの第8話の段階で既にほまれははなのガンバレと言う声援に力を得ていることが明示されていることに注意が必要。そして、第11話で、はなは、自己否定気味となったチャラリートに対し、ガンバレと言う代わりに抱きしめ、その人を肯定することで応援すると言う方法を見せる。これにより救われたチャラリートが、今回の第42話に再登場するところがまた良い。チャラリートは、はなのハグと肯定に対して、ガンバレと言われていると認識しているのである。そして、アンリに対する応援をどうすべきか考えているはなに対しチャラリートは、ガンバレの声かけは心に刺さるからすべきだと言う。ここで、応援なんで誰にでもできるという言葉に対する、回答をはなは得たと思われる。そして遂にアンリも、

応援はみんなの心に翼を生やすこと。新しい世界へ飛び立つことのできる翼を

と最上級の賞賛とともにはなの応援を肯定をする。皮肉屋で自分の意見に自信を持っているアンリが、見解を変えたのである。
その文脈で、はなは、

応援は誰でもできる、でも、だから私は…

と第8話でアンリに言われた言葉を引き合いに出して言う。ただし、皆まで言わなかった。このセリフにははなのどのような思いが込められているのだろうか。「だから私は…」の先が最終回近くで明らかになるのだと思う。場は整っているので、ここで一気に答えを言っても良いにも関わらず、言葉ではなく、今後のエピソードで語ると言うのである。やはりハグプリは素晴らしい。まあ、"寄り添う"と言う言葉がキーになるのだろうけれど。

今話における肝心の部分について

今まで平気でネタバレを書いてきたブログであるけれど、ちょっと今回の最重要シーンについては書く気が起きない。それほどまでにすごい回であった。予想の遥か上を飛んでいた。

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【図1】ある意味これは想定の範囲内。これに至るまでが意外性(※)

これは、緑のプリキュア(仮?)であるところがポイント。現在ハグプリでは空席の色であり、かつジョージ・クライが持つ謎の書物の表紙の菱形の色。まあ、この緑色の選択は、クライアス社系もしくはクライアス社に影響を受けたプリキュアというより、空いている色だから使ったと思われるが。

ようやくエールの翼が認定される

ラストで、はな、さあや、ほまれの3人は翼のプリキュアであるとアンリに言われる。天使のアンジュ、空を舞うエトワール(星)、そして、今までキュアエールは英語のyell(エールを送ること)とされ、自分でもそう思っていたようだが、遂に、エールにはフランス語のaile(翼)の意味も持つことが明かされる。パリジャンを父に持つアンリの口からこれを言わせたところに説得力がある。公式の英語表現は、Cure Yellであるので、これもちょっとした伏線なのでしょうね。最初からバレバレだけれど。ただ、このセリフは、ここで終わるのではなく、次回以降続くであろう輝木ほまれと薬師寺さあやのラスト回における白い翼が生える描写のための布石であろう。これまで自己を見つめる際にほまれとさあやに生えた翼。これに対する各自の集大成になるのだろう。この第42話では、ほまれとさあやが自身の目指すものについて言葉には出さないが自覚するシーンがあったので、期待せざるを得ない。なお、これまで一度も翼が生えていないはなが、次に控えているので、最終回まで目が離せない展開となろう。

【セリフ】「HUGっと!プリキュア」(©ABC-A・東映アニメーション)より引用

【画像】東映アニメーション公式ページより引用
図1 http://www.toei-anim.co.jp/tv/precure/episode/summary/42/