最後のほまれ回となるであろう 第43話「輝く星の恋心。ほまれのスタート。」。これは微妙かつ異質なタイトルである。第43話放映前であるが、このタイトルの異質さについて考察する。
"!"や"?"が無く"。"の付くタイトル
まず、1つ前、第42話のタイトルは「エールの交換!これが私の応援だ!!」であり、"!"が3つ付いている。これは多い方であるが、これまでのハグプリでは、"!"か"?"が付いていない回は、次の2話のみである。
- 第17話「哀しみのノイズ…さよなら、ルールー」
- 第25話「夏祭りと花火とハリーのヒミツ」
前者は、ルールー光堕ち回であり、ストーリー上、非常に重要な回である。後者は、タイトルだけ見れば、一見お祭り回であるが、ハリーが実は元クライアス社員であったということが明かされるので、こちらも非常に重要な回である。
【図1】第25話ラストのほまれ&ハリー、はな&はぐたん。この組み合わせに意味はあるのか(※)
"。"の意味すること
このような前提の上での第43話の!?無しである。「輝く星の恋心。ほまれのスタート。」と"!"や"?"が付いていないのみならず、"。"が2つも付いている。これは、これまでのハグプリのタイトルには無い。"。"は文の終わりに付くものであり、"!"や"?"と同じであるが、"。"は、あくまで個人的なイメージであるが、衝撃もなく坦々と終わる印象がある。また、後戻りできない終止符的な印象もある。
タイトルの意味
タイトルの前半はほまれとハリーのいわゆる"ハリほま"の関係を指すことは明らかである。問題は後半の"ほまれのスタート"である。そもそもほまれはハグプリの初期メンバーであり、また、スケートにおいては、物語開始前から行なっているものである。となると何をスタートするのかということになる。もはやハリーとはぐたんとの関係を一新するということ以外考えられない。
結論
最後までどうなるかわからないが、普通に考えれば、ほまれがハリーへの恋心を心の内に留めたまま、ハリーとはぐたんが未来で幸せに暮らすことを願うのであろう。そして、その決意がほまれの人生の飛躍のきっかけとなり、最近ご無沙汰の翼が可視化されるのであろう…しかし、そんな結末は陳腐である。これはハグプリである。タイトルの細工は、陳腐な推測など吹き飛ばす衝撃の展開であることを期待する。まあ、はぐたんは、ハリーとほまれの子であるとかそれくらいの展開は欲しいが…そうなると、はぐたんがはなをママと呼ぶことの辻褄が合わなくなる。
※:東映アニメーション公式ページより引用
図1 http://www.toei-anim.co.jp/tv/precure/episode/summary/25/