遂に恐れていた事態が起きた。
別エントリで「多少の作画崩壊は問題ないので、このまま毎週走っていってほしい」と願った「ヒーリングっどプリキュア」が放送延期となったのだ。
東映アニメーション公式ページの発表
トップページにアクセスすると、ポップアップメッセージとして出てくる。
正しい判断
新型コロナウイルス感染症に対する安全対策に最大限の配慮をするべく、
「ヒーリングっど♥プリキュア」は、
第13話以降の放送を延期させて頂きます。
これは、当然正しい判断である。逆説的に見えるが、製作側の安全に配慮するのは、放送を楽しみにする子供達のためにも必要なことである。まず製作側の安全・健康が第一である。
シリーズ構成の行方
「ヒーリングっどプリキュア」の全体的なストーリー構成は、どうなるのだろうか。不幸中の幸いというか、第1クールを終えた直後の第13話以降の延期ということで、ストーリー的に中途半端に中断するということはなかったが、シリーズ構成に影響が生ずることは避けられない。そもそも4クール放送できるのかという話数自体の問題がある。コロナ対応が長期化すれば、半年延期で、次のプリキュアは8月始まりという方法までも考えられてしまい怖い。
地球をお手当てがテーマのプリキュア
地球をお手当てという、まさに新型コロナウイルスと戦うべくして登場したのがヒーリングっどプリキュアである。ある意味、このコロナの時期のプリキュアが、ヒープリであったことは、何かの巡り合わせなのかもしれない。
リアルに地球をお手当するための放送延期
次回予告の後の手洗い奨励メッセージは、プリキュア世界から、現実世界へのメッセージであったが、このメッセージが、幼い視聴者の健康リスク低減に留まることなく、製作側の身のリスク低減にも必要になったため、放送中止を選ばなければならなかったのだろう。
人との接触を減らす意味でも、放送延期は、リアル世界の地球のお手当である。来週からの再放送を観る子供達は、「プリキュア〜!がんばれ〜!」と、映画ではおなじみの声援を送るであろう。
元に戻るプリキュア世界…全てが元に戻るわけではない現実世界
プリキュア世界は、メガビョーゲンが破壊した建造物も、戦いが終われば、短時間で元に戻る優しい世界である。しかし現実世界は、コロナウイルスで亡くなった人は帰らないし、学校、仕事等の影響も無くならない。復旧には多くの時間が必要であろうし、ひょっとしたらもう元に戻ったと言えることは望めないかもしれない。つまり現実世界の方が、プリキュア世界よりも過酷な世界となっている。
放送中断前の次回予告
第12話の次回予告のタイトルは、「辞める?辞めない?迷えるひなた!」という、なんとも見たくなるタイトル。構成見直しになろうとも、これは、ぜひ放映してほしい。第2話にして「パートナー解消!?わたしじゃダメなの?」というタイトルで、初回にピンクプリキュアになったのどかに妖精ラビリンがダメ出しするというナイスな展開をみせたヒープリが、今度はプリキュア脱退話を持ってきたわけで、これは見たい!
ハッピーなエンディング
そんな現実世界の暗さをはねのける元気をもらえるようなハッピーなエンディングを子供も大人も観ることができるような世界に現実世界がなることを祈る。